台湾では区域ごとに断水になることがある。
地震や設備の老朽化による突発的な断水は稀だが、工事のため計画断水となることがある。この計画断水のときにはだいたい2週間くらい前から、ビルや地域の掲示板に張り紙で通知される。この通知を見ていないと、突然の断水に慌てふためくことになる。お店を経営していれば、水が使えないのは営業できないに等しい。
日本では経験したことのない断水も、台湾ではしばしばあるので、建物に給水タンクがあるところが多い。タンクの大きさにもよるが、1週間程度の断水であれば問題ないという巨大なタンクもある。住宅マンションであれば、大抵はこのタンクがあるので多少の断水であっても普段どおり生活ができる。
うちのカフェにも断水の告知は突如やってきた。普段あまり見ない掲示板だが、たまたま通りかかったときに偶然目にしていたので助かった。これを見ていなければ、断水当日慌てふためくことになりそうだ。危ない危ない。
うちの建物には給水タンクはあるんだろうか?と疑問に思い、また初めての断水なので勝手がわからない。バケツに水を貯めておけばいいのか?洗い物はできなくなりそうで、そうなると使った食器や調理道具はそのまま放置、厨房には異臭が・・・。トイレも流せず阿鼻叫喚の悪い想像が膨らむ。これは営業しないほうが良さそうである。今回の断水は2日間のようで、定休日とかぶっているので、2日休みにすることにした。
臨時休業をした日にお店へ行って、お水を使ってみると普通に使えるではないか!
臨時休業にしたことを悔やむが、すでにお休みの告知はしてしまっているので、やっぱり営業しまーす、なんてわけにはいかないので、泣く泣く休業明けの仕込みに精を出すのであった。
次回、塾経営の誤解・密告
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台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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