台南市日本人協会の会員より、毎月1回、台南生活コラムをお送りいたします。
【月一コラム みんなの台南生活】(21)台南の食生活
文/近藤那子
台南に来て4年が経ちました。台南での食生活について書きたいと思います。
私は、台南人の夫、息子、夫の両親と住んでいます。朝食と昼食は各自で用意し、夕食は姑が作ってくれています。これまで気づいた台南の食生活の特徴は、下記の通りです。
① 外食、テイクアウトが多い
家庭にもよるのですが、日本よりは、テイクアウトが簡単にお安くできるので、自分で料理をしない人も多いようです。我が家も、休みの日は、キッチンで火を使う人は、私以外いません。
② 料理の味付けが甘い(台南オンリー?)
台南は、台湾のなかでも、味付けが甘いことで有名だそうです。お味噌汁もすごく甘いし、見た目は塩味系なのかなと想像していたスープが、食べたらびっくり、しっかり甘いということも多いです。
ちなみに、豆花などのスイーツは、なぜか甘さ控えめな気がします。料理の味付けは激甘なのに、なぜかスイーツは逆に甘さ控えめです。
③ 野菜の炒め方が、「炒める」というよりは「蒸し炒める」
台湾の家庭料理では、例えば空心菜やキャベツを食べるとき、軽く炒めたあと、少量の水を加えて、しなしなになるまで、ぐつぐつさせてから食べます。最初は「なんだ、このしなしなの炒め物は」と抵抗感がありましたが、今となっては、柔らかくて食べやすい、むしろ日本の野菜炒めを食べると、あごが疲れるなと思うようになりました。
以上のように、台南のごはんは、びっくり仰天のことがたくさんあります。
私は北京に留学していたことがあり、台南のご飯にもすぐ慣れるかなと思っていました。意外なことに、中国大陸の北方の料理よりも、台南の料理のほうが慣れるのに時間がかかりました。もしかしたら、台湾では、日本料理が長年根付いているので見た目は日本と似ているなと思っていても、食べてみると味付けが違うので、見た目と味のギャップが激しいのかもしれません。
台南人家族と4年ほど食を共にしていると、私の味覚も変わってきたように感じます。無心で繰り返し食べていると、いつのまにか、その味が自分の中で「いつもの味」になって、不思議なことに「おいしい」と感じるようになることがあります。4年間で、「おいしい」と感じるまで克服できた料理は、甘い味噌汁、サバヒーが入ったスープ、米血糕、酸辣湯、グアバ。「おいしい」と感じる域には達してないものの、食べられるようになったものは、鴨血、豚血。未だ克服できていないのが、鱔魚(たうなぎ)です。
これからの台南生活のなかで、味覚がさらに変化していくのか楽しみです。
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