台南カフェ起業日記(急なお客さん増加の原因は?粋なブロガーに涙)
開店前にいきなり行列ができている。いままでは開店してから30分でやっと1〜2組、という感じだったので突然の行列にフリーズする。なんだこれは?夢を見ているのか?と現実を疑う店主二人。そういえばごはんも食材もこのままだと確実に足りないということに気付き、大急ぎで調達と仕込みを追加する。
仕込みをしながら、一体どうしたんだと推測してみるが、最近いろんな広告対策をしてきたので何がヒットしたのかわからない。チラシか、ブログか、ホームページ、Facebook?もしかすると猫の恩返しかもしれない。電話予約もバンバン鳴り始め、急に大忙し。お客さんの少ないまったりした職場が戦場と化した。
ここまでのお客さんは想定していなかったので、足りないものが多い!お皿もコップも食材も何もかもが足りず、12時半には売り切れごめんになってしまった、、、勿体無いと思いながらも、せっかく来てくれたお客さんに丁寧にお詫びをして、割引券を渡す。
夜の営業に向けて多めの仕込みをしていると、スタッフから連絡があり、どうやら倫敦男孩というグルメ記事ブロガーに紹介されているようだ。そのブロガーには、2週間ほど前にダメ元でFacebookで依頼したが、何も言わず来てくれて記事にしてくれたのだ。その記事はこちら(写真は消えていますが)。
スタッフによるとこのブロガーは有名だが謎が多いらしく、素性がわからない。記事にある料理を見ると、なんとなくどんなお客さんだったか思い出してきた。食後に男二人でパフェを注文していたので印象深かった。それにしても何も要求せずにうちを紹介してくれるとは、なんて粋なイケメンなんだ。Facebookで丁寧に御礼を伝えると、「応援してるよ、頑張って」と、温かさに涙が出そうになる。
その日からはお客さんの数も増え、他のブロガーにも紹介されたりで忙しい日々が続き、赤字経営からやっと抜け出したのであった。
次回から、カフェで出会ったこんな方々編・揚げ物の衣を剥がして食べる
以前の記事はこちら↓
台湾企業就職日記(全100話)はこちら
台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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