台南カフェ起業日記(オープンから一年が経過、客足が遠のく)
台湾で新規オープンの飲食店は、開店創業当初は知り合いが来たり新しいお店好きの人がお店に来たりと、かなり盛り上がる。でも時間が経つにつれて次第に物新しさがなくなり、客足が遠のいていき、一年以内に閉店してしまうなんていうお店がとても多い。オープンから三ヶ月で閉店なんてお店もあり、台湾の人は事業を辞める見切りがめちゃ早い。儲からないお店は早々に辞めちゃうのだ。
しかし、外国人は台湾でお店をオープンするにあたり、ビザの申請や会社の登記など時間と手間と費用がかかっている。なので、台湾の方と同じように儲からないから閉めちゃおうと軽々しくはできないのである。
うちはというと、カフェの経営は創業から一年間なんとか黒字で乗り切ることができた。起業ビザの更新も終え、これで安泰かななんて一安心。一年継続できビザも更新できたので、起業大成功と言っても良いのではないだろうか?(ギリギリの黒字程度だけど)この調子で売上は安定してくれるかと甘い考えを持っていた。
創業一年を超えて春節が終わり営業を再開したころ、いよいよお客さんが少なくなってきた。平日の昼間には、ひどいときでお客さんが3人だけみたいなこともあった。春節明けの月は赤字になり、このままでは僅かな貯蓄が底をついてしまう。週に二回の日台交流会だけは毎回満席になるが、これだけでは経営が厳しい。この状態が続くと3ヶ月もたないかもしれない。余り物の食材を毎日3食食べて自らの食費を浮かし、バイトのシフトを減らしたりしてなんとか持ちこたえる。
とある日のランチ営業の時間後、今後の事業計画について考えていると、テレビ局から取材依頼の電話が入る。なんと20分間うちの特集をしてくれるというのだ。その翌週には他のテレビ局からも取材の依頼があり、こちらはなんと40分番組でテレビ局のスタジオでの収録もあるという。テレビでの放映があればお客さんはかなり来るだろうし、経営もかなり楽になるだろうとこの2件の取材を受け入れることにした。
しかし、このときはまさかあんな結末になるとは夢にも思わなかった・・・(続く)
次回、テレビ番組への出演
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台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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