台南カフェ起業日記(テレビ番組への出演)
前回2件のテレビ取材の依頼を受け、まずは1件目の取材へ。カフェでの言語交流会など仕事の様子と普段の生活のシーンを撮影。その後、なんと台北のテレビ局へ行きスタジオで収録するらしい。スタジオで収録、、、なんか業界人になったような浮ついた気持ちになる(勘違い)。
この番組では司会者がいて、僕ら二人がゲストで出演、うちでやっている言語交換会について話をするんだとか。一応台本があったので読んでみたけど、めちゃめちゃざっくりしたペラペラの台本で無いに等しい。こんなんで大丈夫なのか?当然会話は全部中国語だろうし、会話が成り立つかとても不安。
いよいよ当日、台南から台北まで新幹線で移動。移動中は台本を読んでみるがやはりペラペラでなんの参考にもならない。仕方ないので駅弁を食べて仮眠することにした。台北からMRTで移動しいよいよテレビ局へ入り出番を待つことに。
その後スタジオ入りしてからは、収録は取り直しやカットや休憩など一切なく、1時間も経たずに終了。なんかふわふわした気持ちのまま終わってしまったが、緊張して全く話せないということはなかった。初のテレビ収録を終え新幹線で台南へ戻る帰路、急に不安になる。僕らが話した中国語は司会者の人に通じていたんだろうか?中国語の発音を間違えて意図せずとんでもない発言をしてしまっていないだろうか?
あとで日本語で話した箇所に中国語字幕を付けるため、編集された映像をもらって観てみる。おぉ、辛うじて会話が成り立っているような気がしないでもない。そんなこんなで無事収録を終えてテレビ放送の日を楽しみに待つことにする。
もう1件のテレビ撮影はカフェでの撮影と生活に密着した映像を撮りたいようで、2日かけて撮影。しゃべりはあまりなかったので緊張せずに済んだ。これも収録を終えテレビ放送の日を待つことに。どちらも思ったよりもいい感じで撮影できほっと安心。
この2つの収録は3月中旬にしたのだが、4月ごろには放送されるかなと期待していた。しかし一ヶ月経ち、二ヶ月が経っても放送されない。その後、夏になってもどちらも放送されず。しびれを切らせて担当者に確認するが、なんとその連絡を取っていた人はもう離職したようだ。もしかして面白くなさすぎてお蔵入りになったのかと思い始め、あれはいったいなんだったろうと遠い記憶に変わっていく。
その後、秋も冬も過ぎて収録からちょうど一年経った3月、もう忘れかけた頃に2つとも一週間違いで放送される。放送されてから番組を観たよという視聴者からの反応は多くあったが、実は放送されるころにはカフェは閉業してしまっていたのだった。閉店したお店のFacebookには数多くのお問い合わせがきており、一件一件丁寧に返答するが、商機を逃したと悔しがるのであった。まさか放送まで一年もかかるとは、、、
うちが放送された番組はこちら↓
次回から、カフェ閉店までの道のり編。
以前の記事はこちら
台湾企業就職日記(全100話)はこちら
台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
コメント