台湾では会社の営業項目にない事業をしているとタレコミされることがよくある。そのタレコミは、ほとんどが同業者からによるものが多く、同業者がライバルの数を減らそうと政府に密告しているんだとか。特に民宿業界なんかは営業許可を取得していないと、毎週のように政府に密告されるところもあるんだとか。同業者の恨みは怖い。
うちのカフェでは毎週開催の日台言語交流会が人気で、一番多いときで週に3回開催していた。お店のコンセプトとなっている言語交流は、オープン当初は参加者が少なかったものの、Facebookやホームページの宣伝のおかでげ毎週20-30名の方にご参加いただき盛り上がっていた。
そんなお客さんが多く入っているところの写真を撮られたのか、うちのカフェも密告されたようだ。なんでも日本語補習班(塾)の経営をしている疑いがかけられているらしい。警察、教育部、移民局、消防局の4人パーティでやってきて、ただごとではなさそうだ。ふと、半○直樹の検察シーンが頭に浮かぶ。何かを隠さなければ、と思い焦るが特に悪いことはしていないので何もすることはない。
政府パーティーにうちのカフェのコンセプトを説明して理解してもらう。しばらくして、店内を見て回ったり掲示板を見て、日本語教室をやっていないことがわかると、特に何事もなく世間話をして帰っていった。後ろめたいことはないとはいえ、政府機関が来るとどきどきする。
この後も何度か補習班経営の調査あり、人材派遣業務の調査ありで、ありもしない疑いをかけられて、同業者からのタレコミは怖いなと感じるのであった。
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台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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