The Lancet Respiratory Medicineから10月13日に台湾国産MEDIGENワクチンの第II相臨床試験(Phase II)の結果が発表されました。
台湾国内における3844名の研究対象者のうち、3295名がMEDIGENワクチン接種、他549名がプラセボ対象群、1053名が血液検査を受けました。
対象者はすべて20歳以上で、Exclusionされたのは免疫疾患、経口ピル使用者、がん再発、エイズ、肝炎、新型コロナウイルス感染者、ワクチンアレルギーやその他実験に影響する持病のある方たちでした。
副作用のうち一番よくみられたのは疼痛で約6割、続いて頭痛や筋肉痛でした。ワクチン二回目接種のほうが一回目接種より副作用が少なかったようです。
ワクチン二回接種された99.8%の方に抗体免疫反応がみられました。
ワクチン接種後57日目の中和抗体平均濃度は662で、30以上あれば有効とされる基準では十分な量といえそうです。
第III相臨床試験や幅広い年齢層に対する有効性を調べる試験を進め、国際的な認証を得られるかどうかが鍵になりそうです。
早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
コメント