台中で仕事をしていたときのエピソードを連載しています。
中国語があまりできない日本人の台湾企業奮闘記。
前回の話はこちら↓
台湾現地就職日23(お昼ごはんの注文)
台湾での仕事で使うオフィスの表示が、すべて中国語で頭が痛くなっている社会人復帰1日目のポンコツ営業マン。すでに気持ちを切り替え、初仕事のランチは何にしようか迷っている。みんな何を食べるのだろう?もしかしたら弁当持参ということも考え、念の為コンビニのパンをビジネスバックに入れてきている。抜かりはない。
同僚にみんなどうしているか聞くと、お昼ごはんは営業スタッフ約20名全員でまとめてデリバリーの注文をするようである。「お昼ごはん当番」がどこの店にするか決め、全員の希望をまとめて電話で注文する。当番は一週間に一回代わり、営業部から順番で回ってくるようだ。なかなかおもしろいシステムだ。いずれ私も当番になる日が来るんだろうなー、といまから不安になる。
グループLINE上で本日のお店とメニューがアップされる。記念すべき初出勤日は、みんな大好き「八方雲集」の焼き餃子。今週の当番はなかなかセンスがあるようだ。ちらっと当番の同僚を覗く。なるほど、仕事もできそうな同僚でテキパキと注文をまとめている(ように見える)。
まだ午前10時で勤務時間であるが、すでに心は八方雲集にあり。お昼ごはんは活力の源、お昼に何を食べるかを決めることは、午後のモチベーションにも関わる大事な任務であり、デキる企業戦士は慎重に選ばなければならない。うーん、今日一番頭を抱える問題だ。
悩んだ末、プレーンの焼き餃子12個と酸辣湯にしたい。他の同僚は何を注文しているのかLINEで確認してみると、みんな10個、5個、15個となぜか5の倍数?ほーそういうルールね、と空気を読んで焼き餃子10個にする。初日でいきなり新人がこの和を乱すことは許されない。
と思っていたら、後続が8個とか12個の注文をする。見誤ったようで非常に無念である。
小心者の新人はすでに注文した10個に後悔の念を抱き、デリバリーが到着し食べ終わったあとも何か物足りなく、あと2個・・・と未練がましく、午後のモチベーションにも大いに影響するのであった。
次回、お昼休みのこと
バックナンバー↓【就職活動・面接編】
①(サイトへの登録) ②(面接までの道のり) ③(面接会場までの試練)
④(面接会場での落胆)⑤(求人サイト登録の見直し) ⑥(挫折と職種の見直し)
⑦(面接のチャンス到来)⑧(台中への面接) ⑨(いよいよ面接!)
⑩(台中での面接その2) ⑪(台中での面接その3)
⑫(台中での面接その4) ⑬(面接から数日後の話)
【就労ビザ取得まで】
⑭(内定から仕事開始までその1・就労ビザ取得の流れ) ⑮(内定から仕事開始までその2・会社との契約書内容)
⑯(内定から仕事開始までその3・ワーキングホリデービザからの切り替え)
⑰(内定から仕事開始までその4・労働許可申請)⑱(内定から仕事開始までその5・引っ越し作業)
⑲(内定から仕事開始までその6・就労ビザ申請)⑳(内定から仕事開始までその7・居留証の申請)
【現地企業・仕事開始編】
21(仕事開始その1・台湾人同僚の名前)
台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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