台湾でコロナが陽性になったら（2022年10月17日現在）

2022年10月17日2022年11月11日

台湾でもコロナ感染が拡大しており、いつコロナにかかるかわかりません。

2022年10月17日現在、コロナ感染者（確診）になれば、7+7（7日間隔離と7日間自主管理期間）となっていますが、どのようにしてコロナ感染を知らせればいいのか、隔離を開始すればいいのか、日本語での情報があまりありませんでしたので、以下台南市内で感染した時の対策・初動などをまとめてみました。

2022年11月からは隔離期間が5日＋7日間自主管理期間になっています。
台湾政府のコロナ対策は日々変化していますので、以下の流れは変更になることもあります。最新の情報は台湾衛生局のサイトもしくは政府のサイトをご参考ください。

1.コロナ簡易検査キットでの検査

発熱や咳などコロナの症状が出ていれば、コロナ簡易検査キットで検査します。検査キットは薬局もしくは屈臣氏などで購入できます。検査キットは唾液と鼻ぬぐいのものがありますが、唾液検査のものが検査しやすくおすすめです。

検査結果が陽性であれば、診察のときにこれを提示することになります。検査キットの空白部分に名前と日付を記入し、健康保険カード（なければパスポート顔写真）と一緒にスマートフォンで撮影しておくと良いでしょう。

2.専用LINEの追加

台南LINE公式アカウントの「臺南市政府健康共照雲」を検索して追加します。

3.テレビ電話での診察予約

「臺南市政府健康共照雲」を登録後、下部メニューに表示される「快篩陽性視訊確診」から、お住まいの地域を選択し診察する病院を選択します。処方薬を誰かに頼んで取りに行ってもらう必要があるかもですので、できれば近くにある病院が良いと思います。

問診ができる病院の一覧にはLINEのIDも記載されていますので、言語が難しい場合はLINEでの連絡が良いでしょう。テレビ電話での診察もLINEで実施されます。病院によってシステムは異なりますが、予約時間が確定されればLINEもしくはショートメッセージにて通知されます。

※台湾の健康保険証がない方は、テレビ電話での診察を受け付けていない病院が多いので、成功大学付属病院もしくは奇美病院などの大きな病院で診察を受けてください。受診の際はパスポートが必要になり、また自費となるので現金を多めに準備して行きましょう。

4.テレビ電話での診察

診察では症状を聞かれますので、中国語または英語でどのような症状があるかを伝えましょう。
以下、コロナでよくある症状の中国語です。

發燒 fāshāo（熱がある）
喉嚨痛hóulóngtòng（喉が痛い）
咳嗽késòu（咳が出る）
流鼻水liúbíshuǐ（鼻水が出る）
沒有味覺méiyǒuwèijué（味覚がない）
頭痛tóutòng（頭痛がする）
頭暈tóuyūn（頭がくらくらする）
肚子痛dùzitòng（お腹が痛い）
拉肚子lādùzi（下痢している）
想嘔吐xiǎngǒutù（吐きそう）
胸悶xiōngmēn（胸がムカムカする）

現在の症状を伝えれば、それに合わせて処方箋が出されお薬をもらうことができます。お薬は郵送してくれるところは少なく、誰かお知り合いの方に依頼して取りに行ってもらうことになると思います（お薬を取りに行くときに診察料も支払います）。

病院での診察が終わった当日もしくは翌日、「臺南市政府健康共照雲」からアンケートが送付されます。LINE上で回答するものとフォームから入力するものがあります。隔離をする場所や陽性になった前3日までに濃厚接触者となっている方の名前などをすべて正確にご回答ください。

診察が終わってコロナ感染者が確定されればシステムに「通報」され、隔離通知書が後日ショートメッセージで届きます。隔離通知書は診察からしばらく経ってから受信となります（僕の場合は診察の翌日の送信でした）。記載されている隔離期間を守って、隔離部屋からは出ないようにしてください。

もし住んでいるところが「一人一部屋個別浴室」の条件に合わず、隔離できる場所がなければ、どこか隔離場所を予約する必要があります。また、現在の場所から移動するときは防疫タクシーを手配することになると思います。その場合は病院もしくは衛生局の指示に従ってください。

コロナ感染が確定したら、学校、会社、大家さんやアパートの管理人さんなどに陽性になったこと、自宅もしくは他の場所で隔離されることを伝えておきましょう。

5.隔離期間中

・食事について

隔離中は部屋から一歩も出ることができません。部屋のドアを開けたところ、外の手が届く位置に椅子などを設置し、食事を置いてもらう場所を作ります。
食事はデリバリーサービスを利用します。Uber EatsもしくはFoodpandaが便利です。最近はコンビニやスーパーの商品もデリバリーできるので、買うものには困らないでしょう。アパートの大家さんもしくは管理人さんに伝え、部屋の前までデリバリーを持ってきてもらうようにします。また、デリバリーを注文の際には「現在確診隔離中，麻煩請送到房間外面的椅子上。謝謝您！（コロナ感染者なので、部屋の外にある椅子まで配達をお願いします。ありがとうございます。）」などと、配達の方にメッセージを送ると確実でしょう。

・毎日の報告について

「臺南市政府健康共照雲」から送られるリンクから毎日9:00、12:00、16:00、19:00に体温の報告をします。発熱や咳がひどくなったりなど他の症状があれば、ここでも報告してください。

・ゴミ捨てについて

最終日にまとめて捨てるか、まとまってから部屋の外に出して誰かにごみ捨てを頼んでください。ゴミ袋を出すときは、2重にして密封の上アルコール消毒をすること。

・体調が悪くなったら

もし症状や体調が悪化した場合は、「臺南市政府健康共照雲」のLINEでお知らせされている電話番号に連絡してください。必要に応じて入院手続きなどをする可能性があります。

・衛生局からの電話とお問い合わせ

隔離期間中に衛生局から電話があることがあります。隔離場所の確認と体調の確認などがありますので、いつでも電話を取れるようにしておいてください。

また、隔離期間や解除についてなど、何かご不明な点や不安なことがあれば、「1922」へダイヤルして確認しても良いでしょう。

1922は24時間対応の衛生福利部のフリーダイヤルで、時間帯によっては日本語を話せる方もいるようです。

6.隔離完了日

隔離通知書にある隔離期間満了後、特に症状がなければ外出することができます。ただし、外出するときはマスクを必ずかけてください。また、集会や食事会には参加できず、ソーシャルディスタンスを確保できない場所には行かないようにしてください。もし症状がある場合は、公共交通機関の使用は避け、病院で診察を受けてください。

最後に

いかがでしたでしょうか。台湾ではコロナが流行していますので、いつ陽性になるかわかりません。陽性になっても冷静に対処をして感染拡大を防ぎましょう。ちなみに僕は台北で感染し、防疫タクシーで台南に戻り自宅で隔離となりました。
なお、今回の記事は10月現在のものです。台湾政府のコロナ対応は日々変化しますので、最新の情報は衛生局や政府のサイトからご確認いただくことをおすすめいたします。
以上、ご参考になれれば幸いです。

もしお困りのことがあれば、以下僕のプロフィールにあるSNSからご連絡ください！