5月11日、当協会主催のバスツアー第二弾を開催いたしました。(第一弾のレポートはこちら)
参加者20名、行き先は雲林県〜嘉義県。西螺老街→丸荘醤油観光工場→西螺大橋→雲林布袋戲館→北港朝天宮→旺萊山鳳梨文化園區とめぐりました。
意匠をこらしたファサードがずらりと並ぶ西螺老街。その一角にある丸荘醤油は1909年創業の醤油メーカーで、黒豆、水、塩、砂糖だけを原料に、カメのなかで6か月寝かせた本醸造黒豆醤油が看板商品です。
台湾最大の河川・濁水溪にかかる西螺大橋は、1951年アメリカの支援の下に建設されたもので、1,939mという長さは当初、アメリカのゴールデンゲートブリッジに継ぐ世界第二のものだったそうです。
布袋戲(ポテヒ)は台湾の伝統人形劇。今は廟のお祭りで神様に奉納される公演を見かけることが多いですが、かつてはテレビ番組も大人気で、それが放送される時間には町から人の姿がなくなるほどに一世を風靡していたそうです。館では華やかな人形たちの展示に加え、日本でいう川本喜八郎氏のような立役者である、この土地出身の黃海岱師・黃俊雄師親子の仕事なども掲示されています。
北港朝天宮は女神・媽祖を主神とする、地域の信仰の中心地。廟の大きさ、粋を凝らした装飾美、参拝者の多さ、300メートルにわたって店舗が連なる参詣道など、すべてに圧倒させられます。
旺萊山はパイナップルケーキのメーカー。オーナーは医学を修めた人で、パイナップルケーキやジュースのほか、酵素やビフィズス菌などを加えた健康食品も多数開発しています。ジュースは飲み放題で、広大なパイナップル畑も散歩できます。
秋頃に第三弾を開催する方向で検討しています。ご期待ください!
(だいどうあつし) 作家、翻訳家、三線弾き。1984年東京生まれ。「人がより自然に、シンプルに、活き活きと暮らせる町」を求めて、2012年より台南在住。日本蕎麦屋「洞蕎麥」を5年間経営後、翻訳事務所「鶴恩翻譯社」を運営。日本語著書『台湾環島 南風のスケッチ』、中国語著書『遊步台南』、共著『旅する台湾 屏東』、翻訳小説『フォルモサに吹く風』『君の心に刻んだ名前』『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』。
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