突然の一斉休校と自主学習(その四)

前回の「その三」では、一斉休校後の学校・先生の対応が非常に迅速だった理由を考えてみました。今回の「その四」では、前回予告した通り、オンライン授業の思わぬ収穫についてお話します。

目次

オンライン授業の思わぬ収穫

では、最初に問題です。一斉休校になったがゆえの収穫とは一体何だと思いますか。学校への送り迎えがなくなって楽になった?いえいえ、小学生の子どもを持つ親にとって、学校への送り迎えの方が、丸一日、家で子どもたちの面倒を見るよりずーっと楽です(笑)。台湾の事情をよくご存じない方のために補足すると、台湾では日本のように子どもが自分(達)で登下校することは少なく、交通安全上、防犯上の理由で、親や祖父母がバイクや車で子どもの送り迎えをするのが一般的です。

さて、では休校の収穫とは何かと言いますと、それは、子どもたちの勉強の負担が減ったという点と、そのおかげで、日本語を勉強させる時間が確保できた、という点です。台湾の学校は日本よりも授業時間数が多く、放課の時間が遅い。また、学ばなければいけない項目がとても多く、テストが頻繁にあります。文字通りの詰め込み教育ですね。特に國語(中国語)は覚える漢字の量が多く、しかも、「繁体字」というだけあって、漢字の画数もやたら多い。宿題もほぼ毎日出ますから、我が子らはいつもブーブー言いながら宿題をやっていました。それが、突然、休校になった途端、「ここ自分でやっといてね。」「無理しなくてもいいから。」のような、甘々の状態になったわけですから、子どもたちにとっては天国です。次男も長女もソファに寝そべったり、自分の好きなことをやり出して、「ちょっと休憩」とダラダラしようとするわけです。私は、何だかんだ言いつつ、見逃してあげています。いいんだよ、このタナボタを十分に満喫しなさい(笑)

それで、ダラダラ休憩も十分かなと思った頃に、「じゃあ今日は学校の勉強はやらなくていいから、日本語の勉強をやろっか」と誘います。「國語」(中国語)や算数の勉強をやるよりはいいと思っているのか、子どもたちは意外にすんなり承諾してくれます。日本の教科書の音読をやったり、ワークブックをやったりして、普段、平日の日中には決して時間が取れないはずの日本語の勉強が可能に。いやあ、休校のおかげです。同じことを考えている仲間もいて、LINEグループでは、「今日はうちの子はこんなことをやらせたよ」「うちの子はこのワークをやったよ」などと写真やビデオを送り合うのが日課となっています。

ただ、残念ながら、休校はいいことばかりではありませんでした。そうやって家で日本語の勉強をさせる時は、どうしても子どもたちにつきっきりになってしまうので、私自身の授業準備や仕事がまったくはかどりません。というわけで、今日は休日なのに、学校の研究室に籠もって仕事をするはめになっています。ああ、やっぱり早く正常な状態に戻ってくれないかな…。

次回は妻の職場、幼稚園のオンライン授業についてお話しますね。

バックナンバーはこちら↓

突然の一斉休校と自主学習(その一)突然のリモート教育
突然の一斉休校と自主学習(その二)オンライン授業の改善
突然の一斉休校と自主学習(その三)台湾の学校が迅速にオンライン化できた3つの理由

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