日本留学に向けた健康診断書取得のサポート

今回は、日台ハーフの高校生のお子さん(Aさん)を持つ保護者の方からのご相談に対応した体験をシェアさせていただきます。この体験が、同じような問題に直面する方々の参考になれば幸いです。

  1. 留学準備のご相談

ある日、Aさんが日本の公立高校に短期留学することが決まり、必要書類として「現地で取得の健康診断書」を準備する必要があるというご相談を受けました。保護者の方はどのように、そしてどこで健康診断書を取得すればよいか分からず、少し不安を感じていらっしゃいました。

  1. 情報収集と混乱

最初に、受け入れ高校からは健康診断書を準備するように指示されたのみで、具体的な指示がありませんでした。保護者の方はお子さんが留学中の友人に聞いてみたところ、大学生の場合は大学側から指定された様式があることがわかりました。しかし、高校の場合は指定様式がないことがわかり、さらに混乱されていました。

そこで、高校に再度問い合わせをしたところ、「予防接種の記録と結核に感染していないという証明、あとは現地の病院で留学用と伝え、その病院の様式で書いて貰えば大丈夫です。」との返事をもらいました。

  1. 病院での試行錯誤

保護者の方は某総合病院の健康管理センターに行き、事情を説明しましたが、具体的な手続きが分からず、結局どうすればいいか分からず帰宅されました。

  1. 私からのアドバイス

ご相談を受けた際、私は以下のようにアドバイスをさせていただきました:

  • 留学に必要な健康診断書は『家醫科』で診察を受け、出してもらうことができること。
  • 健康診断書に記載すべき事項(予防接種の記録、結核に感染していない証明、診断書は英語で、留学に支障がない健康状態であること)をメモしておくこと。
  • メモを確認してもらうことでスムーズに進めること。      

診察の流れ

以下が実際の流れです:

  1. 予約: 奇美病院の家醫科に予約を入れる。
  2. 診察: 指定された時間に病院に行き、ドクターに留学の旨や記入してもらいたい項目を伝える(メモ推奨)。
  3. 検査: 結核の検査にはレントゲンが必要で、すぐに撮影。
  4. 結果確認: 15分ほどで再び診察室に呼ばれ、異常なしを確認。診断書についても確認し、診察終了。
  5. 会計: 会計を済ませ、別窓口で英語の診断書を受け取る。
  6. 費用と時間
  • 英語の診断書は一部300元、レントゲン検査も含め、合計860元。
  • 病院到着から会計終了まで約1時間。

駐車の問題

    病院の駐車スペースがなく、駐車に時間がかかってしまうことがあるので、時間に余裕を持つか、台湾鉄道(大橋駅から徒歩3分)、バイクやタクシーを利用することもおすすめします。

    予防接種の記録

      「予防接種の記録」は高校に確認し、母子手帳(台湾の寶寶手冊)の予防接種記録欄のコピーを提出することで解決しました。

      このようにして、保護者の方とAさんは無事に健康診断書を取得することができました。初めての留学準備で分からないことが多かったものの、適切なサポートと情報があればスムーズに進められることが分かりました。

      今後も在留邦人の方々が安心して医療を受けられるよう、情報を更新してまいります。
      最後になりましたが、今回の体験談をシェアしてくださったAさんと保護者、ならびに健康診断の相談に応じてくれた、奇美病院の家庭科部長、蔡岡廷医師に感謝いたします。

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