本日5月25日正午、レストランを経営する3名の本協会会員より、台南一大きな民間総合病院である奇美医院のスタッフの方々に、合計150食のお弁当が寄付されました。
提供者は「神戸厨房」の福田雄介氏、「貴一郎S.R.T燒肉」の大槻一郎氏、「Mr.拉麺」の野崎孝男氏です。また奇美医院に勤務する日本人医師で本協会会員でもある古関氏が橋渡し役となってくださいました。
一週間ほど前から計画を練り、料理を思案し、試作を重ね、本日の早朝から各自の店舗で製作。作りたてのお弁当を、会員の関口氏と野崎氏がクーラーを効かせた車で慎重に医院までお届けいたしました。
プロの方々が心を込めて作られたお弁当の中身は「トンカツ巻き」(福田)「ポーク/ビーフカレー サラダセット」(大槻)「鯛蒲焼き丼」「冷やし中華」「野菜のバター醤油炒め弁当(肉類不使用)」(野崎)です。多忙によりすぐには召し上がれない方がおられることにも考慮して、具材にはしっかり火を通し、かつ冷えてもおいしく食べられるものを選びました。ベジタリアン向けのお弁当もあります。
また、お弁当の蓋には「謝謝!」や「加油!」(がんばって!)といった、各オーナーや製作にたずさわった従業員からの温かいメッセージが添えられています。
受け渡し時には邱仲慶院長より感謝状が送られ、また黄偉哲台南市長も足を運んでくださいました。台南でも昨日から店内での飲食が禁止になるなど、飲食店経営者にとって非常に厳しい状況が続いているのは衆知の事実。
黄市長は、そんな中にあって日本人の有志が150食ものお弁当を無償で提供してくれたことに感謝の言葉を述べられ、かつ本協会に寄せる期待についても語られました。
厳戒態勢下、ストレスの中で懸命にお仕事をされている病院スタッフの方々が、これらのお弁当を通してひとときの安らぎを感じてくださればと、協力者一同、心より願っております。
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以下は各レストランの所在地とウェブサイト。各店ともテイクアウトを受け付けておりますので、ぜひご利用ください。
・神戸厨房(東區東豐路259號)
・貴一郎SRT燒肉(東區東豐路179號)
&貴一郎SRT燒肉咖哩(中西區府前路一段189號)
・Mr.拉麵(安平區怡平路123號など)
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以下は地元メディアによる報道記事です(中国語)。
中央社 / 自由時報 / 聯合新聞 / ETtoday東森新聞雲 他
(だいどうあつし) 作家、翻訳家、三線弾き。1984年東京生まれ。「人がより自然に、シンプルに、活き活きと暮らせる町」を求めて、2012年より台南在住。日本蕎麦屋「洞蕎麥」を5年間経営後、翻訳事務所「鶴恩翻譯社」を運営。日本語著書『台湾環島 南風のスケッチ』、中国語著書『遊步台南』、共著『旅する台湾 屏東』、翻訳小説『フォルモサに吹く風』『君の心に刻んだ名前』『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』。
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