子ども日本語サークルの吉川です。
5月といえば台湾ではもう初夏を通り越して夏本番というか夏!ですが、日本ではまだ涼しく長袖を着ていても熱中症の心配がないぐらいの気候です。もう5年ほど日本を離れていると、季節の装いがもうわからなくなって参りました。
さて、5月17日に大阪府枚方市、小倉小学校の授業視察をさせていただきました!
授業視察では、4年生の国語科の授業を見せていただきました。

「ともに高め合いながら主体的に学ぼうとすることもを育てる」~言葉の力を踏まえた、豊かな言語活動を通した授業デザインの研究~という研究主題に置いた研究を進められているとのこと。
授業では並行読書(教科書以外の本)に取り組んでいました。児童が自分で本を選定し、『人物図鑑』を作ります。あらすじや登場人物の心の変化のポイントなどを本の中から探し出し、「自分の言葉」で作り上げます。個別的に学習を進めるとともに、協働的に学び合える形態の授業でした。
「学びの方法は自分で決める」→「自分に責任ができる」
子どもが自分の学びに責任を負うからこそ、主体的、そして意味のある学びになれるのだ。ふむふむ。
また授業では子どもたち全員が与えられた課題について主体的に、共に学び合いじっくり取り組んでいる姿が印象的でした。また先生の授業展開は素晴らしく、主導権を握りすぎず、放任しすぎずで、上手に展開されていました。

また、その後の研究協議会にも参加させていただき、また神戸常磐大学の山下敦子教授のご講演にも参加させていただきました。
なぜ学ぶのか、「知識」「技能」とはどういうものなのか、本質的な問いとは何か、個別最適な学びとは。文学に親しむとは何か。
今回の視察では、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

子ども日本語サークルではそういった日本の小学校の学び方も取り入れていくことができればいいなと思うのと同時に、日本の子供達との交流もできたらと思います。
ワクワクしますね!
今回視察でご協力いただきました枚方市教育委員会様、山下敦子教授、小倉小学校校長先生はじめ教員の方々には大変感謝申し上げます。

謎の関西弁ポテト好き台湾人と結婚のち、台南へ移住。日本では日本語教師として関西圏で勤務。台南でも日本語教師、日本語教師向けのセミナー講師としてあらゆる年齢層に教えている。
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