こんにちは、副理事長の大洞です。11月3日、曾文/烏山頭ダム、雲林・嘉義につづくバスツアー第三弾となる屏東の旅を実施し、26名の方にご参加いただきました。屏東県は、複数の原住民族(主としてパイワン族、ルカイ族、マカタオ族)および客家(はっか)人、福佬人(福建省平野部からの移住者の子孫)など、異なる集団が数百年来ともに生きてきた、世界的にもまれな多文化共生の社会です。
この日は六堆客家文化園区(客家文化のテーマパーク)、山の上の人気原住民レストラン・居高餐廳、原住民族文化園区(82haの広大な敷地に16部族の建物や文物が展示されている。ショーや土産売り場もあり)での舞踊ショー観劇、屏菸1936文化基地(日本時代のタバコ加工工場をリノベしたテーマパーク。美しい没入型デジタルアート、原住民文物、迫力ある工場施設などが見所)などを訪ね、お子様から大人まで、五官を通じて、台湾文化の多様性を体感しました。
屏東は、ただの田舎とみなされがちですが、実は台湾でもっとも豊かな文化を包含している土地です。いつかまた別のところを訪れるツアーを企画してみたいですね。ご興味をもたれた方は、拙著(一青妙顧問、山脇りこさんとの共著)『旅する台湾・屏東』(ウェッジ)もご参照いただけましたら幸いです。(台湾で入手ご希望の方は大洞までお知らせください)
(だいどうあつし) 作家、翻訳家、三線弾き。1984年東京生まれ。「人がより自然に、シンプルに、活き活きと暮らせる町」を求めて、2012年より台南在住。日本蕎麦屋「洞蕎麥」を5年間経営後、翻訳事務所「鶴恩翻譯社」を運営。日本語著書『台湾環島 南風のスケッチ』、中国語著書『遊步台南』、共著『旅する台湾 屏東』、翻訳小説『フォルモサに吹く風』『君の心に刻んだ名前』『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』。
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