今回も引き続き、台中で現地企業に就職していたころの話をします。
就職活動編は今回で最後となります。
前回の話はこちら↓
台湾現地就職日記(面接から数日後の話)
台中での面接から台南へ戻り、面接の結果を待つ。
面接官からの「給料はいくらほしい?」という質問が頭から離れず、あれはいったい何だったのかと考えてみる。どう考えても、あの質問は採用が決まったから聞かれた質問だと思う。そうするともう就職活動はしなくてもいいかな。と、向上心のないダメな日本人男性は企業からの連絡を待つことにした。
面接から1日目、連絡は来なかった。まぁそんなに採用通知は早くないかなと思いながら携帯とPCのメールをじっと眺める。
2日目、まだ連絡は来ない。社内手続きに時間がかかっているんだろうと考えるが内心焦っている。
3日目、連絡は来ない。またも携帯の電波と契約を疑い始める。プリペイトの契約切れていたかな?と契約書を見直すが、たっぷり2ヶ月以上の契約期間が残っている。メールの受信ボタンを5分おきにカチカチと押すが、求人サイトの広告メールが1件入っただけである。寂しい。
4日目、よくよく考えると採用は決まっていないかもしれない、といよいよ悲観的になったので、求人サイトで他の仕事も探し始める。もう台湾ならどこでもいいや、と台湾全土に範囲を広げて検索すると、台北の求人が圧倒的に多いことにいまさら気付く。やっぱり都会がいいよな、台中みたいな田舎は私には合わへん、と台中より遥かに田舎出身の男は台北での仕事を探すことに。台湾の生活では素早い気持ちの切り替えが大事である。
その時、「チロン♪」という着信とともにメールが入る。
また求人サイトからのメールかな、と思って開いてみると面接を受けた台中企業からのメール。なんかいっぱい中国語が書いていて、内容の理解に30分ほどかかる。
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・・・どうやら、ありがたいことに内定をいただいたようである。
面接時のあの中国語で採用が決まるのか?!と半信半疑だったので、会社に電話して確認をしてみる。どうやら採用は真のようだ。そうか、やっぱりこれからの時代は台中だな、と思い直す。台湾では素早い気持ちの切り替えが大事である。
なぜこんな中国語がたどたどしい日本人を採用したかは、後々わかることになるが、それはまたの機会に。
採用も決まって気分の良い日本人男性は、自転車で鍋貼(焼き餃子)のお店に移動し、昼から焼き餃子とピータン豆腐で台湾ビールを飲み、ひとり祝杯を上げるのだった。
今回で就職活動編は終了です。
次回からは、台湾で就職が決まってから入社までの手続きについてお話します。
→次回、就労ビザ取得の流れ
バックナンバー↓
①(サイトへの登録) ②(面接までの道のり) ③(面接会場までの試練)
④(面接会場での落胆)⑤(求人サイト登録の見直し) ⑥(挫折と職種の見直し)
⑦(面接のチャンス到来)⑧(台中への面接) ⑨(いよいよ面接!)
台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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