台湾現地就職日記86（台湾企業からの離職編その1・退職の決意と理由）

台湾の企業で働くのは経験のためで、ずっと在籍することは考えていなかった。
居心地の良い会社だが、将来のため退職を決意する。

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台湾現地就職日記（退職の決意と理由）

台湾の会社に就職してから半年が経ったころ、いつ退職を切り出そうか悩んでいた。もともと台湾に来た当初の目的は起業意識があったからなので、ずっと会社で働くつもりもなく、キリのよい1年くらいで退職する予定だった。

入社した会社は居心地が良く待遇も悪くなかったので、このまま続けても良いかなと一時期思ったが、よくよく考えると日本の仕事を退職し、台湾の仕事を続けるのはあまり良い選択肢ではない。また、工業地帯に住んでいるので騒音がひどい時もあり、空気もよくないのであまりこの地に長居はしたくないとも考えるようになっていた。

退職に向けていよいよ行動を開始しようと思ったとき、ひとつ気になる点があった。それは、入社時にサインした契約書。中国語で作成された契約書には労働期間は2年と書かれており、この点がとても引っかかる。もしかすると、違約金を払わされたり、そもそも退職できないなんてことも考えられる。

ネット上には外国人が台湾の会社を退職することに関する日本語の記事は全然なく、中国語で労働契約書についての記事を読む。でもどれも台湾の方にとっての記事で、有効な情報を得ることはできず、どうしていいのか途方に暮れるのであった。

次回、気になる労働契約書

奥西 克彦

台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。