台中で1年台湾企業で働いていたときの就職ブログです。
日本企業相手の営業なので、板挟みになり困ることが多い。
前回の話はこちら↓
台湾現地就職日記(厳しい!日本企業からの要求)
台湾企業に入社して7ヶ月。私は営業部配属で、顧客の100%が日本企業。日本語で顧客からの依頼を受け、中国語で社内に依頼内容を伝えて商品を発送、という流れの業務である。販売する商品は特殊なものなので、仕様や使い方の確認・サンプル送付など、本販売までそこそこ時間がかかる。
台湾企業でも日本企業の要求が厳しいのは周知の事実で、日本への商品は開発段階から検品、日本に届くまでどの部署も緊張感がある。社内から日本への商品発送後、社内ではひと仕事終わって安心、という感じだが、日本チームは商品が日本に届いてからも安心はできない。そう、不良品が出るのを恐れているのである。不良品の連絡はいつ入るかわからないので、商品が日本に届いてからもメールや電話には注意している。
不良品があったと日本から連絡が入ると、その商品を台湾に返送してもらう。届いてからは検証作業をしてどこに問題があったかのレポートを作成し、今後の改善案・予防策とともに顧客へ提出する。この提出が遅くなるとさらに問題が大きくなることを、日本チームは重々承知しているので、一刻も早くレポートの提出をしたい。
だが、開発チームは検証作業にあまり乗り気でないことが多く、「顧客の使い方が悪いんだ」「検品で異常はなかった」と話し、あろうことか「不良品は一定の確率で出る(ドンっ!)」と悪びれる素振りはまったくない。不良品を出しておいて、なんでこんなに自信満々なんだと呆気にとられる。「不良品は一定の確率で出ますので・・・」などと言えるはずもなく、日本チームはどのようにレポートを調整するのか、いつも頭を抱えるのだった。
次回、上司と私と後輩の日本語力
台南在住12年目。現台南市日本人協会理事長。台南日台交流会を運営して9年、台湾⇔日本相互の留学やワーキングホリデーの現地サポート法人を運営。台湾でのワーキングホリデー、華語中心、現地法人就職、カフェ創業、ゲストハウス経営の経験あり。留学サポート歴は日本から通算で約15年。
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