アメリカFDA(米食品医薬品局)の外部有識者委員会は、今週、ファイザー社製のワクチンについて、新たに6か月から4歳の子どもを対象とすること、モデルナ社製についても、6か月から17歳までのワクチン接種を了承しました。これを受けて、台湾も来月から接種対象年齢を拡大するのか、CDCの会議などで話し合うとのことです。
台湾と日本では、幼児のワクチン接種可能年齢に違いがあり、まとめると上のような表になりました。
小さなお子様を持つ親にとっては、ワクチンは強制ではないし、体重や身長が異なる子供に悪影響はないのか、など心配されることも多少あると思います。台湾では、現状、モデルナ社のワクチンが6歳から11歳まで(0.25 ml)、12歳から17歳まで(0.5ml)接種可能で、ファイザー社のは、5歳から11歳まで(0.2ml)、12歳から17歳まで(0.3ml)と、年齢別に用量を定めています。
MIS-C(小児多系統炎症性症候群)が台湾でも報告され、その懸念から、ワクチン接種の年齢引き下げは時間の問題だと予測されます。ワクチンの研究が進むとともに、接種のタイミングなど制度も変わります。このコラムでは引き続き、最新情報に注意してお知らせします(来月から二週間に一回更新します)。
早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
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