台湾のコロナ市中感染拡大が広がり、連日陽性患者数が増えています(4/24一日新規感染者数5,092人)。感染者数はうなぎのぼりですが、2022年1月1日から4月21日までの市中感染者総数18,510人のうち、無症状あるいは軽症が99.6%となっています。
コロナ感染症対応を病院だけでなく、中央集中検疫所や防疫ホテルに拡張し、受け入れベッド数を増やしています。今後、病院の先生たちが検疫所に泊まり込んでコロナ陽性患者の治療観察にあたります。
台湾にもコロナ新薬が続々と到着していますが、ほかの薬との併用では禁忌が多いので注意が必要です。
高脂血薬(ロバスタチン、シムバスタチン)、PDE5抑制剤(シロデナフィル)、鎮痛薬(ピロキシカム)、抗不整脈薬(アミオダロン、ドロネダロン)、痛風薬(コルチニン)などメジャーな薬も含まれています。
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台湾の衛生局は近日の感染爆発に伴い、連日連夜の対応に追われ、本当に大変な時期だと思います。
私達も日本のコロナ自宅療養手引を翻訳して、衛生局にフィードバックするなどお手伝いをしています。
何か他にも手助けができればいいですね。
早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
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