台灣政府の厚労省にあたる衛福部から「高齢者にやさしいヘルスプロモーション」というタイトルで、3月14日、高齢者を対象にした包括的コミュニティケアに関する新しい手引が発表されました。
高齡友善健康促進社區照護服務手冊(オンライン閲覧可能)
この編集を手掛けたのが、本協会の会員で、奇美病院総合診療センター&老年医学科主任の蔡岡廷医師です。
サルコペニアとフレイルの違いを身体、精神、心理的、社会的な側面からわかりやすく説明し、衰弱の具体的な診断基準やQ&Aなどが盛り込まれています。高齢者の骨格筋、感覚系統、認知、心理、泌尿器官、転倒防止、リハビリ、ケア支援、栄養、口腔衛生、漢方や要介護など、老年医学のホットトピックを網羅しているのが大きな特徴です。
また、第七章の「高齢者ケアとソーシャル・キャピタル」では独居老人に焦点をあて、地域NPOとのつながり強化について紹介されています。
ちょうど今週末3月26日(土)に延平中学でお花見を開催し、合唱やクイズなどを通して、グローカルで世代を超えた交流を予定しています。延平中学の敷地には7種類、合計100本以上の桜が植えられており、ソメイヨシノが開花を始めたばかりです。
振り返れば、2019年末に、山形県社会法人のある保健福祉会代表を奇美病院へお招きし、日本の介護についてレクチャーをしてもらいました。
コロナが落ち着き、また医療の国際交流も活発になる日が近く訪れることを期待しています。
早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
コメント