医食同源

台湾の2022年春節(旧正月)の連休は、1月29日(土)から2月6日(日)で合計9日と、年間を通して一番長い連休になりました。こちらのお正月のお祝いをする定番の料理といえば、「烏魚子:からすみ」、「佛跳牆:ナマコ、フカヒレ、アワビ等の煮込みスープ」などがあります。普段こういった高級食材を食べる機会はあまりないので、一度に食べると、サッパリしたものが飲みたくなるものです。

綠豆薏仁湯(M)40元

そんなとき、私がおすすめなのは「緑豆湯」です。
緑豆湯といえば、夏バテ防止の炎天下のときに飲むものだという認識が強いと思いますが、
本草綱目」にも記されているように

綠豆消腫下氣,治寒熱,止泄痢,利小便,除脹滿,厚實腸胃,補益元氣,調和五臟,安精神,去浮風,潤皮膚,解金石、砒霜、草本等一切毒

体の熱を外に出すだけでなく、胃腸や他の臓器の調子を整え、肌を潤したり、解毒の作用があるとされています。

また、タンパク質密度で調べてみると、ミルクが8、たまごが10に対し、緑豆は7で、高タンパクで低カロリーな食材であるといえそうです。他にもビタミンB群、カリウム、マグネシウム、リン、鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富で利尿作用もあります。

前述したように、緑豆湯は夏に食されることが多く、身体を冷やす効果があるとされるハトムギと一緒に飲む「綠豆薏仁湯」が人気です。発音記号のピンインで、lǜdòu(緑豆)jiā(加)yìrén(薏仁)と表記され、よくナゾナゾで出題されます。

她問「為什麼嘉義人都稱綠豆人」 
これは「なぜ嘉義人はみんな緑豆人と呼ばれるのか?」という記事ですが、さきほどのピンインの後半がjiāyìrénで、嘉義人=jiāyìrénと同じ発音だからなんですねΣ(゚Д゚;)

台湾のお正月では、上記以外にもお(年年有と発音が同じ)、大根(=「菜頭」と「彩頭」=良い兆し)パイナップル(台湾語「オンライ」と「旺來」=繁栄)といった発音に関連した縁起のいい食べ物もたくさんあります。

台湾の言葉、飲食文化や健康に関する考え方を知ると、よりディープな台湾生活を満喫できるかもしれません。

目次

お店情報〉

店名:丸豆本興緑豆湯専売店

住所:臺南市中西區大智街74號

営業時間:
月曜日 11時00分~21時00分
火曜日 11時00分~21時00分
水曜日 11時00分~21時00分
木曜日 11時00分~21時00分
金曜日 11時00分~21時00分
土曜日 11時00分~17時00分

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