コロナワクチンの保護力は時間とともに弱まり、感染や重症化のリスクが高まるため、世界各国でブースター接種(第3回目)が始まっています。
日本では、2回のワクチン接種が終わってから8か月以上経つと、自治体から対象者に順次接種券が届きます。
台湾のブースター接種は12月2日から始まり、2回のワクチン接種が終わってから5か月後の対象者(第一類~第三類:医療従事者や防疫関係者など)がモデルナワクチン(例:アストラゼネカワクチン接種済みの場合)を通常の半分量(半劑)打つことができます。
12月2日発表のLancetによると、アストラゼネカ・ジョンソンエンドジョンソン・モデルナ・ノバックス・ファイザー・CureVac・Valnevaが開発した7種類のワクチンを対象に行われたブースター接種では、ファイザーとモデルナのようなmRNAワクチンは、他の方式のワクチンよりもより高い水準の抗体をつくったことが確認されました(サンプル数2878人)。
今後ブースター接種の対象者は拡大されますが、副作用やオミクロン変異株に対する効果など、まだ分かっていないことも多いので、最新の研究やニュースに注意が必要です。

早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
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