🔗ワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症(VITT:Vaccine-induced immune thrombotic thrombocytopenia)は以前コラムでも紹介させて頂きましたが、アストラゼネカワクチン接種後、稀に起こる脳静脈洞血栓症(CVST:Cerebral venous sinus thrombosis)や頭痛などのワクチン副反応について、ドイツから三日前に発表(9/15)された研究によると、ワクチン接種→5~20日後に激しい頭痛→脳静脈洞血栓症の順番で発生するといえそうです。
Dダイマー高値、抗PF4ヘパリンIgG抗体陽性のワクチン誘発性血小板減少症(VIT:Vaccine-induced thrombocytopenia)と「Severe headache」がVITTへ移行するのではないかと示唆されました。重度の頭痛をpre-VITT症候群の臨床所見として留意し、免疫グロブリン静注療法などでVITTを予防できる可能性が高いです。
アストラゼネカ二回目接種の案内
今日🔗日本台湾交流協会より「邦人のアストラゼネカワクチンの2回目接種について」お知らせがありました。回答登録の締切りは9月23日(木)正午までとなっています。
追記:
台湾の外務省が16日にパルスオキシメーター1万個と酸素濃縮器1008台を日本へ寄贈すると決め、菅首相が自身のツイッターで「謝謝台湾!」と投稿されました。台湾から日本への寄贈、ありがとうございました。
参考資料:🔗New Engl J Med. Sep 15, 2021.(doi.org/10.1056/NEJMc2112974)
早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
コメント