日本よりも多いコロナ治療薬
衛生福利部疾病管制署(Taiwan Centers for Disease Control)の本日発表によると、暫定的なコロナ治療ガイドラインという前提で
・酸素療法を必要としない軽症者については「カシリビマブ」と「イムデビマブ」か「バムラニビマブ」と「エテセビマブ」の中和抗体併用療法
・中等症や重症の患者についてはステロイドの「デキサメタゾン」以外に、「トシリズマブ」「レムデシビル」「バリシチニブ」「トファシチニブ」(表外)の併用が示されました(下記リンク参考)。
「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の抗体カクテル療法は、トランプ前大統領が感染時に使用されたことで話題になっていました。
ちなみに日本国内で新型コロナの治療薬として現在承認されているのは「デキサメタゾン」「レムデシビル」「バリシチニブ」で、今月中に「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の抗体療法が新たに承認される予定です。
台湾本土では本日新規感染者数が一桁(8人)になりましたが、外出時のマスク義務などは継続されています。
7月13日より各県で緩和措置がとられているものの、台南市では店内飲食禁止テイクアウト続行するなどしっかり防疫対策をするという意思表示がされています。がんばりましょう。
引用:COVID-19專家諮詢會議決議,參照國際最新建議擴大單株抗體與免疫調節劑建議使用對象(疾病管制署致醫界通函第461號) https://www.cdc.gov.tw/Bulletin/Detail/WyRiXfdEpveZv2_0MoBErg?typeid=48 發佈日期:2021-07-17
早稲田大学&大学院で医療人類学修了、姉妹校の高雄医学大学医学部編入、医師免許取得後、台南の医学センターで研修を終え、消化器内科フェロー、チーフレジデント。台南出身の妻と娘の三人暮らし。早大時ヒマラヤ未踏峰初登頂(6,650m)を果たすが、登山パートナーの死を契機に医学の道へ。日本の鍼灸国家資格も取得済で東西の医療に通じた総合診療、消化器内科医を目指す。
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